シンギングボウルのセルフケア･プログラムの中に、
「１音を聴く」というワークがあります。
ふだんは聴こえていない音も、聴き取れるようになるから不思議（笑）
鳥の声、
時計の音、
いま通ったバイクの音、
自分の呼吸音･･･
このワークをすると、
「味覚が変わった」という方も多くて（驚）
「今まで通りの味だと、しょっぱすぎて･･･」とおっしゃる方も（笑）
耳がひらくと、味覚もひらくんですね。
五感がひらいていくんです。
でも、なぜ、五感がひらくとよいのでしょう？
五感が鈍いと生き残れない
大昔、まだわたしたち･人類が洞穴で生活していた頃。
五感が鈍いと生き残れなかったんですよね。
いま口に入れた草の実、
いつもと違う味じゃなかった？
あれ、なんか、いつもと違う音がする･･･、
まさか山崩れ？ いま逃げないといけないタイミング？
子供の顔色、なんか違う？
え、病気？
五感をフル活用しないと、生き残れないのよ、大変なの（笑）
でも、人類は成長し続けてきて、
そんなサバイバル生活には縁遠くなった、よね（笑）
食べ物は食用に育てられているし、
道端で拾ったものを食べなくてもいいし（笑）
天気予報もあって、災害準備もできるようになったし。
風邪を引いたかな？と思ったら、
クリニックもあるし。
文明社会は、サバイバル生活でなくなった。
･･･それ、ホントかな？
現代社会だって、サバイバルじゃないかな。
職場の微妙な人間関係。
上司の顔色、ちゃんと見てないと地雷踏むし（笑）
居酒屋でばかり飲食していると、
どんどん塩分の濃い食事に慣れてしまって、
からだ壊すし。
外が寒いから･暑いからって、エアコンを利かせすぎて
自律神経が乱れて、寒暖疲労ってあるらしい。
自分のからだの調子が、ちゃんと感じられてないと、
いきなりバッタリ倒れるってことにもなりかねないしね。
予兆、って、必ずあるんだよね。
でも、現代の、刺激の多い生活をしていると、
それをキャッチする五感が磨滅させられていて、
かすかな予兆を見逃しちゃう。
わたしたちは、いまも、サバイバルを生きている。
思考は放っておくとネガティブに傾く
心理学を学ぶと、必ず出てくる有名人（笑）
ユング先生が、「こころの働きは４つあります」と言っています。
思考、感情、感覚、直感 です。
また、現代の脳科学者である、茂木健一郎先生は
「脳の働きは自動プログラミングで止められない」
と言っています。
脳は情報が大好きで、
思考は自動プログラムされている。
そして、放っておくと、どんどんネガティブな方へ傾いていく。
情報収集に余念がなく、
ずーっとおしゃべりしているオバチャンが
頭の中に１人いるイメージね（笑）
それを、感情さん、感覚さん、直感さん、という
３人のおとなしいオバチャンたちが
同じテーブルに座って、
うんうん、と聞いてくれている（笑）
で、思考さんの話がネガティブな方向へ、ネガティブな方向へと進んでも、
声は大きいし、おしゃべりは止まらないから、
他のオバチャンたちも、言いたいことはあるんだけど、
何も言えず、次第に、完全にマヒしちゃう。
そうなる前に、どこかで、思考さんを止めましょう（笑）
わたしたちは耳をふさいで生活している
生活していると、たくさんの音が聞こえてきます。
鳥の声、
時計の音、
いま通ったバイクの音、
自分の呼吸音･･･
これ、いちいち全部を意識の上に乗せていたら
脳の処理能力がパンクしちゃうので、
必要な音だけ拾うように、
わたしたちは耳をふさいで生きています。
でも、逆に、そんな閉じている耳にも届くように、
宣伝の音ってとても大きい。
テレビのコメ―シャルの声、
カフェやレストランで流れているBGM、
商業ビルに入ると、
各店舗で違う音楽を流していたりもします。
それを聞かないように、聞かないように、
わたしたちはますます耳をふさいでしまう･･･
そうした生活を続けていると、
小さな変化の予兆も感じ取れず、
ネガティブな考えにかたよっていく。
自分だけ損をしている気持ちになって、
誰かを攻撃したくなる。
それって、幸せではないよね･･･
五感をとりもどしませんか？
疲れた思考さんをお休みさせて、
感覚さんにおしゃべりしてもらうきっかけを作りませんか。
シンギングボウルをただ鳴らす。
１音だけ、ゆっくり聴く。
そうした時間を持ちませんか？
感覚が戻ると、
感情があふれて、涙がこぼれる方もいます。
直観が戻って、ひらめきやインスピレーションがやってくる方もいます。
あなたも、シンギングボウルを鳴らしませんか？
シンギングボウル･インストラクター 奥沢侑生（おくさわゆきお）
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