8月8日、ライオンゲートが全開となった日。
うちの小さなライオンが、
天のゲートをくぐって、
お空に帰っていきました。
ちび猫、負傷するの巻
茶トラの「ちび」。
15歳。
去年12月のワクチン接種の際、血液検査をしましたが、
年齢の割には、腎臓も肝臓もよい数値。
まぁ、お年がお年なので(人間だったら76歳くらい)、
3~4か月に1回くらいは、皮下点滴をして、
脱水しないように気をつけましょう、
という診察でした。
ところが、今年の2月に、右かかとを裂傷(ぎゃ!)
あわてて かかりつけの動物病院へ。
あああ、怒ってる、怒ってる(笑)
ちび猫は、ビビリで、怒りんぼなので、
病院に連れて行くときは、
大きめの洗濯ネットに入れていきます。
こうすることで、獣医師さんや看護師さんが
不用意に猫に爪で引っかかれたり、かみつかれたりするのを防ぎます。
猫にはかなり不評ですが(笑)
猫のかかとは、皮膚が薄いのに、
座れば床でこすれ、歩けばそのたびに伸び縮みする箇所。
加齢で、皮膚も伸縮しにくくなっているため、
怪我しやすく、治りにくいんだとか☆
それでも治らないという傷ではないので、
傷口が床に触れないよう、スポンジでクッションを作り、
包帯をぐるぐる巻きにして、
通称「ガンダムブーツ」を履かせ、
ブーツをむしり取らないように、エリザベス・カラーを巻きました。
手作りのエリザベスカラーの巻
2~3週間くらいで治るかな~、と、
人間の尺度で楽観的に考えていましたが、
これが、なかなか治らない☆
よくなったかな~と思うと、
またこすって流血(驚)
もう大丈夫か~と思って、カラーを外すと
治りかけの傷口を舐めてしまって、
また流血(涙)
次は治るか、今度は治るかと思いながらも、
これは長期戦になるかも・・・と考え、
プラスチックのカラーでは、あちこちにぶつかるし、
寝るにしても首回りが硬くて気持ち悪かろう、
ん~どうにかならないかな~・・・
と思って。
主治医のH先生にお聞きしたら、
フェルトで簡単に作れますよ、
100均のフェルトだと薄いので、2枚重ねてみてください、
と教えてくださいまして。
ただ、扇形に作るのじゃ芸もないので(笑)
花びら型に作ってみたり(笑)
想像以上にかわゆくできたので(←猫バカ)
写真を撮って、H先生にも看護師さんたちにも見せまくって、
みんなで「かわいい~♪」とハモったり(笑)
ややや、ちびちゃん、それ つけ方 間違ってる・・・!(爆笑)
いや、まぁ、いいか?
かわいいから いいのか?(笑)
ちびちゃん本人は、そこそこイヤがっていましたが(笑)
でもまぁプラカラーよりは快適そうでした。
で、5月末に、またしても・・・
緊急手術の巻
歩いているうちにブーツがズレていたのでしょう、
傷口がブーツにこすれて、大流血~☆
ひ~、何度目よ~?!(号泣)
診察の予約日ではなかったけど、
自転車の荷台にキャリーケースを括り付けて、立ち漕ぎして、緊急搬送(爆)
これ以上、かさぶたが自然にとれるのを待つ温存療法を続けるのは
ちびにとっては難しいかも、と判断され、
日帰り手術で縫合してもらうことに。
2週間後に、無事に抜糸もでき、
さらに1週間かけて、まわりのかさぶたもとれてきて、
ああ、これで完治かな、もっと早く縫合手術をしてあげていればよかったかな、
と思った矢先。
縫合したその隣の皮膚が切れて、
またまた大流血~(滝涙)
しかも、その日はかかりつけの動物病院が定休日☆
どうする、どうする=3
緊急転院の巻
仕方ないので、ネットで別の病院を検索、
駆け込みました。
初診なので、新しい病院でも血液検査をしたところ・・・
なんと、腎臓の数値が悪化していることが判明。
血液も新しい赤血球がほとんど作られていない、とのこと。
え、それって重大事じゃん☆
腎臓から出される伝達物質が、骨髄に造血する指令を出すそうで、
もしかしたら、かかとの傷が長引いて、
腎臓が疲弊しているかも。
または、もともと腎臓が悪くなっていて、
それでなかなか傷口の治りが遅かったのかも。
それはどちらとも言えないけれど、
とにかく、点滴と造血剤を投与しましょう、
腎臓療養用の食事に変えましょう、
さらに傷が悪化しないように、
行動制限もしましょう。
ゲージに入れて歩き回らせないように、
カラーは絶対に外さないように、との指示。
ぎゃー☆
帰宅後、急遽、段ボールで囲いを作って(笑)
ちび猫を入れましたが、
段ボールを頭でぐいぐい押して、端を食いちぎって(笑)
2度3度、囲いから出てきちゃったことも(笑)
わかるかな?
画像右上の段ボール、ちぎれてます(笑)
ゲージから脱走してきたちび猫は、
「なんで、おまえ、ここにいるの~!?」
というわたしの悲鳴にも、
しれ~っとした表情をしてましたが(笑)
いま思えば、家族みんなのそばにいたかったんだよね。
ツンデレだけど、さみしがりだったんだよね。
あともう一歩の巻
6月なかばに転院して、
腎臓のケアがはじまって、
猫って、腎臓が悪くなると食事にムラが出るんですって☆
はじめてあげるエサは食べるけど、
「このエサなら食べるわ~」と思って、翌日あげると
もういらないってそっぽ向く。
で、病院から別の種類のドライフードやらウェットフードやらをもらい、
また試して、食べて、食べなくて、の くり返し。
週に1回、2回と、血液検査と皮下点滴、造血剤の注射。
かかとに毎朝毎晩、塗り薬。
12月には3.5kgあった体重が、2.5kgに減っていて、
1日に180Kcalは食べてほしい、と言われていたので、
カロリー計算して、食べたウェットを記録して、
もう1匙、あと1匙、と
追いかけまわして食べさせて(涙)
だって、友人の猫も16歳で腎臓が悪くなって、
「その後、2週間もたなかったのよね~・・・」
と聞いたことがあって。
ややややや、
まだよ、まだ。
まだ心の準備ができないわよ。
まだちびちゃんと一緒にいたいのよ。
食べたらなんとかなる、
かかとが治って、カラーが取れたら、
あちこち好きに・自由に歩き回れるようになったら、
もうちょっと活力も出て、
腎臓だって貧血だって、全快しないまでも、
ある程度までは回復するんじゃないかな。
回復してほしいな、って、
願って、祈って、
毎晩のように
「元気になぁれ、
長生きしろニャ、
しっぽが二股になってもいいからニャ」
と、寝ているちび猫に言い聞かせ・・・(笑)
それを1か月もくり返した頃、
ちょっとだけカリカリも食べるようになって、
体重も2.6Kgになって(微増!)
あれだけ苦戦していた右かかとも、
実はきれいに治っていて(嬉泣・・・)
もう自由に歩き回らせても大丈夫、
でも今まで何度も「あと一歩」ってところで失敗しているので(笑)
用心のため、もう1週間だけカラーをしましょう、ってなって、
で、
その日、ちびちゃんは、カリカリを130kcal食べて(驚)
ウェットも40kcalくらい食べて、
ほら、これで回復していくんじゃない、って、
わたしは安心して・・・
翌日は、やっぱりあんまり食がすすまなくて、
でもまぁ、昨日、たっぷり食べたからね、
と、わたしは油断していて・・・
いつものように、ぽてぽて歩いて、
いつものように、へろっとキャリーケースの中に座って、
いつものように、前足に顔を乗せて、
そして、
8月8日の朝、たぶん5時か6時くらい。
いつものように、大好きだった庭を見ながら、
いつものように、お昼寝をする格好で、
ちび猫はお空に帰っていきました。
それまでが、あんまりいつも通りで、
本当に、いつも通りすぎて、
ちび猫がいない、ってことがまだ信じられない。
大切なことは、いつも ちび猫が教えてくれた
野良猫の子だった ちびちゃんは、
簡単には人になつかない、愛想のない、人見知り(笑)
かまいに行くと「うっとおしいわ~ほっといて~」って逃げるくせに(笑)
わたしが落ち込んでいる時は、すーっと寄ってくる、ツンデレ(笑)
自由を愛していて、
マイペースで、
4度ほど脱走して、
気が強くて、
ビビリで、
さみしがり屋で、
「ち~び~~」と呼ぶと、ふり返る。
わたしがいい時も悪い時も、
変わらぬ態度で、そこにいてくれる。
ペットというより、
家族というより、
わたしのパートナーでした。
ものを持たなくても生きていけること。
居心地の悪いところに、我慢して居続けなくてもいいこと。
何か役に立とう、役に立たなくちゃ、と がんばらなくても、
ただそこにいるだけでいいこと。
自分に嘘を1つもつかないこと。
大切なことは、いつも ちび猫が教えてくれました。
小さなかかとの傷が、こんな結果につながるなんて思ってなかったな。
あの時、どうしてたらよかったのかな。
もっとできることはなかったのかな。
どこで判断を間違ったのかな。
最後の日、ちびはどんな思いでいたのかな。
さみしくなかったかな。
考えれば考えるほど、涙が出てくるけれど。
たぶん、ちびもわたしも、
その時その時ベストを尽くしていたと思う。
ちびちゃん、ありがとう。
しんどかったね、
よくがんばったね、
お疲れさま。
お空は広いかい、
自由に走り回っているかい。
たっぷり冒険しておいで、
ゆっくりお昼寝もしておいで、
そして、たまーに遊びに帰っておいで。
また一緒にたくさん笑おう、たくさん遊ぼう。
思い出をありがとう。
シンギングボウル・インストラクター 奥沢侑生(おくさわゆきお)
まずはちょっと試したい・・・
シンギングボウル体験会やってます
体験会の最新情報はこちらをチェックしてね♪
シンギングボウルの販売について
はじめてシンギングボウルを購入するなら
こちらのページを読んでから♪
———————– + ———————–
お問合せはこちらから、お気軽にどうぞ♪♪
———————– + ———————–