わたしは人生の中で、舞台で活躍している時期が長く、
「演技とはからだとこころ、自分の全部を使って表現するアートだ」と思っているので、
そのためには、からだとこころの両方が、いつもすぐ使える状態に
ケアされていることが大事だと痛感しています。
そのケアに、シンギングボウルって力を発揮してくれるな~♪と思って、
このサロン「Atelier Rocca」をオープンしたのですが、
シンギングボウル、知ってるよ~と言ってくださる方の中には
「スピリチュアル好きなので~♪」
とおっしゃる方もいらしてて。
ん?
スピリチュアル?
それと、シンギングボウルと、どんなつながりがあるんだろう??
舞台の用語は誰よりわかる自信があるけど(笑)
スピリチュアル業界の用語には疎いので(笑)
これを機会に整理してみました。
スピリチュアルは「spiritual」と書きます
英和辞書で引けば、「精神的な」「霊的な」という意味。
どちらも「目に見えない」という意味でしょうか。
芝居は、セリフで成り立っています。
相手役と感情のやりとりをします。
照明の熱を感じて、立ち位置を調整したり、
スチール撮りなら顔に汗をかかないように気をつけます。
舞台だったら、お客さまの反応を肌で感じながら、演技をします。
言葉、音、熱、感情、お客さまの呼吸などなど・・・は目に見えません。
目に見えないものを信じる、という意味では、
わたしは「スピリチュアルな人」かもしれません(笑)
イギリスの「スピリチュアル」
spiritualという単語が、主に
「霊的な」「超自然的な」「人智を超えた」「不思議な」
という意味合いで使われるようになったのは、
19世紀半ばくらいから20世紀初頭のイギリスだそうです。
その頃のイギリスは、オカルトブーム。
産業革命によって、飛躍的に経済発展したイギリスは、
貧富の格差を拡大させ、貴族たちの華やかな社交界がある一方で、
スラム街も拡大しちゃいます。
町にあふれる失業者は、不満と不安を募らせます。
そんな社会の雰囲気の中で、
「瞑想によって霊の力を手に入れる」なんていう
交霊会が流行しちゃうの。
それが、オカルトブームの始まりで、
爆発的に流行したそうです。
イギリスでは「スピリチュアル」= オカルト、なんですね。
「オカルト」というと、
わたしは「幽霊」とか「心霊現象」を思い描いちゃいますが(笑)
このジャンルには、タロットカードやカバラ、占星術、錬金術なんてのがあります。
秘密結社に入って伝授されるっぽいです(笑)
イギリスの「スピリチュアル」は、
「ある秘密の形式によって、超自然的な力を手に入れる」
という意味のようです。
なんとなく、魔法、魔術、といったイメージなのかな。
さすが、ハリーポッターのお国(笑)
アメリカの「スピリチュアル」
「スピリチュアル」と同じ意味で、
アメリカでは「ニューエイジ」と言います。
ニューエイジというのは、
1960~70年代に生れたカウンターカルチャーだそうで、
ベトナム反戦運動をきっかけに、
これまでの科学万能・発展至上主義的な考えでは
世の中は必ずしもよくならないと考え、
それまでの近代的合理主義とか、伝統的キリスト教に反発して、
東洋思想や神秘主義を取り入れた大衆文化だとか。
こちらも大流行(笑)
自然保護(エコロジー)や能力開発、自己啓発、
自然療法やヒーリングなどを取り込み、
同じ頃に生まれたヒッピー文化とも融合して、
ジャンルを超えて拡大しました。
ちなみに、ヒッピー文化っていうのは、
当時、既存社会への不満を抱えて、
ドロップアウトを選んだ若者たちの文化。
長髪にヘアバンドして、ベルボトムのジーンズはいてて、
フリンジのいっぱいついたベストを着てるイメージ(笑)
伝統や制度などから解き放たれた自由を求めて
「自然に返れ」という主張を持っています。
ロック音楽、ドラッグ、瞑想を好み、
定職につくことを拒否して放浪し、
自然と触れ合うことに高い価値を置いている人々、だそうです。
アメリカの「スピリチュアル(ニューエイジ)」に含まれるものは、
イギリスで発展したような心霊要素はそぎ落とされ、
ヨガにはじまる東洋思想、エネルギーやヒーリングワークの他、
宇宙人やUFO、ネッシー、レムリアだとかムーだとかの超古代文明、
ノストラダムスの大予言、サイキック能力、チャネリング などなどなど・・・(笑)
こう並べると、
もーう、怪しさ満載(笑)
子供の頃は、わくわくしたけど(笑)
いま大人になって冷静に考えると、
いや~、どうなの~?ってジャンルよね(笑)
一般的に、スピリチュアル=胡散臭いって感じるのは
たぶん、この「ニューエイジ」のイメージだからなんじゃないかなー(笑)
日本の「スピリチュアル」
イギリスの「スピリチュアル」は、
急激に変化する社会に対する不安から生まれましたし、
アメリカの「ニューエイジ」は、
既存の社会に対する不満・反発から生まれているようです。
では、日本ではどうなんでしょう?
「虫の知らせ」とか「ご縁があった」とか「ご先祖さまに守られている」とか、
わりと普段から、普通の会話でも言いますよね(笑)
「目に見えないもの」を敏感に感じ取る感性が、
もともと日本人のベースにはあるんじゃないのかな。
そういう意味では、スピリチュアルって身近で
特別なものではない気がします。
ただ、正直に告白すると、
「スピリチュアル、好きなんです」っておっしゃる方の中には、
わたしが内心「うわ、ごめん、苦手」と思う(笑)
違和感のある方も一部いらしてて・・・(笑)
たとえば、つい先日も、ランチを食べている間に
アセンションだとか、スターシードだとか、高次元とつながるだとか(笑)
だんだん雲行きの怪しい話になってきて(笑)
行き着いた先は、
「わたしが生きづらいのは、
この地球の次元が低すぎるからだ」
って(笑)
えー????(笑)
「あ、わたしが、感じる違和感の正体は、
この<奇妙な優越感>だ」
って、その時、発見しました。
その方は、自分は知ってる、わかってる、優れていると思って、
いろいろお話されているんでしょうけど、
話せば話すほど、
わたしには「現実はうまく行っていない」と聞こえる。
劣等感の裏返しにしか聞こえなかったのよね・・・
本当に高い次元にいる人は、
他人と自分を比べたりしないし、
抽象的な事柄をわかりやすい言葉で語れるし、
優劣も上下もなくなるものだと思うんだけど(笑)
いまの日本の持つ、行き詰まり感。
ネット社会となったために、
世界中の人と比較・評価されてしまうプレッシャー。
滑り落ちたら這いあがれないという危機感。
「でも本当のわたしはすごいんだから、誰か認めて、誉めて!」
という、底なしの承認欲求。
現実に傷ついて、自我を守るために逃げ込む先、受け止めてもらえる夢の場所として
日本の「スピリチュアル」はある、
ような気がします。
「スピリチュアル」とシンギングボウル
シンギングボウルが広く知られるようになったのは、
1970年代に、欧米人の間でエヴェレスト登山が盛んになって、
ネパールに亡命していたチベットの村で
シンギングボウルが使われていたのを
欧米に持ち帰って、紹介したのがきっかけ、
と聞いています。
1970年代・・・
ちょうどニューエイジが大流行している時ですよね(笑)
自分たちの文化、キリスト教の文化にはない、
東洋的な魅力、秘境への憧れ、神秘性を伝えるため、
または、単にヒマラヤのお土産物として(笑)
欧米に持ち帰り、
シンギングボウルの音や響きが、
一部、医療やカウンセリング、セラピーにも
取り入れられ、研究された一方、
ヨーロッパでは、占星術や錬金術などの「スピリチュアル」=オカルト文化と、
アメリカでは、ヒーリングやチャネリングなどの「ニューエイジ」文化と結びつき、
それによって広まったりした流れもあるんじゃないかな?
そのために、シンギングボウルと「スピリチュアル」には親和性があるのかも?
と思っています。
わたしはね、
正直に告白すると、
シンギングボウルの神秘性とか、
覚醒とか、高波動とか高次元とか(笑)
そういう話は、片眉にツバ派なんです(笑)
半分信じるけど、半分は信じてない。
シンギングボウルは、ただ聴いて、鳴らしているだけで気持ちがいい。
からだが緩んで、気持ちが落ち着く。
ひとにやさしくできるような気持ちになる(笑)
ひとは、自然から離れては、健やかには生きていけないんだけど、
現代社会では、切り離されていることが多いから、
シンギングボウルを聴く・鳴らすということを通して、
深呼吸できたらいいなぁ、
自分のまわりにある「自然」や、自分の中にある「自然」にも気が付いて、
こころとからだをケアするきっかけになればいいなぁ、
バランスがとれている、健やかであるということが、
幸福であることの第一歩だから、
と思っている。
・・・それって、やっぱり、スピリチュアル?(笑)
シンギングボウル・インストラクター 奥沢侑生(おくさわゆきお)
まずはちょっと試したい・・・
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