母、胆嚢を摘出す

ドクター

実家の母は、ずーっとめまい持ちで、
ワン・シーズンごとに、寝込んじゃうくらいだったのよ。

東洋医学の見地から見れば、
このめまいは、胆嚢に繋がる経絡の高ぶりが原因。

そこで、近年は、予防のために、お灸を活用していたのだけれど・・・

去年の11月に、めまいはないのに、
胃が気持ち悪くて、久しぶりに寝込んでしまった、とのこと。

いつもと違うな、おかしいなと思って、胃カメラの検査をしてみたら、
なんと、大きな胆石がみつかって・・・

という経緯を、
どなたかの参考になれば、と思い、
書き記しておきます。

目次

胆嚢を全摘してしまっても、大丈夫なの?

胆嚢は、肝臓で作られた胆汁をためておく袋。

油っぽいものを食べた時に、
溜めておいた胆汁を胃袋に流して、
消化を助けてくれるはたらきがあります。

なので、全部とってしまうと、
胆汁を溜めておくことができないので、
油っぽいものを食べた時、
肝臓が一生懸命、その場で胆汁を作って流すわけ(笑)


母の場合は、胆嚢の入口に大きな石(胆石)ができていて、
そもそも胆汁の流れが遮られていた状態。

もともと胆嚢が働けていなかったし、
石も大きかったため、胆嚢をそっくりそのまま取っちゃうしかないらしい。

まぁ、胆嚢を全摘してしまうことは、
命に係わるほどの手術でもなくて、

手術の後は、肝臓や胃が、胆嚢のかわりに
はたらきを分担してくれるから、
まぁ、これからは油っぽいものを食べるのは控えてね、
くらいのノリ(笑)

検索してヒットした、ある病院のサイトには

「なので、手術が不安だという方には、
 大丈夫だよ、安心して、と伝えてあげてください」

と書いてあったほどでした(笑)


麻酔医の説明に、けっこうビビる

1月。
執刀医から説明があるというので、
母と、父とわたしと、3人で説明を聞きに行く。

執刀医からは、上記のような話と、
おへその横をちょっと切って、内視鏡を入れて~といった、
術式を説明され、

「なんか、簡単そうね・・・」

と思った、その後。

麻酔医からの説明があるから、と言われ、
丁寧な病院だな~、なんて関心していた、のだけど(笑)

その麻酔医の説明に、
家族3人、ビビりまくった・・・!(笑)

「手術は全身麻酔になるので、臓器の動きが止まります。
 肺の動きも止まりますので、人工心肺につなぎます」

「麻酔は、脊椎を通る神経に直接針を刺す方法と、
 点滴で行う方法とあります。

 脊椎の方は、麻酔薬が少なくて済みますが、
 神経を傷つける可能性もあります。
 傷つけた場合は、車椅子になることもあります。

 点滴は、脊椎に比べて麻酔薬の量が多いです。
 患者さんに『痛いのでもっと麻酔を聞かせてください』と言われ、
 量を増やした後、静かになったな~と思ったら、
 肺の動きが止まっていた(臓器の動きを止めてしまっていた)なんてことも
 リスクとしては考えられます。

 どっちにしますか?」

え?
いま選ぶんですか?

「はい、いま、どっちにするか選んでください」

ええええええええ?!
お、お母さん、どうする・・・?!!!!

という一幕があり(笑)

ま、30年、麻酔医やってますが、
脊椎を選んで車椅子になっちゃった、って人は
僕が研修医だった時に、都内の大きな病院で1例見ただけです、
と言われ、

母は脊椎を選択。

でも、この時、母がちょろっと言ってたのよ。

「初めての手術なので、
 正直、怖いのよ」


って・・・

この一言が、後で大きく影響するとは、
その時、わたしも氣がつかなかったんだけれど・・・

手術は何の問題もなく終わりました

2月。
手術当日。

朝 9時前に、母の病棟へ。

お見舞いなんかも、ずいぶん緩和されていて、
手術の間、家族は談話室で待っていてください、とのこと。

ストレッチャーに乗せられた母の手を握る。
めちゃめちゃ冷たい。
そりゃ緊張してるよね。

手術室の前で、手を振って見送る。

手術室の前にも待合室があって、
そこで看護師さんからPHSを渡される。

「手術は2時間ほどです。
 途中で何かがあったり、手術が終わりましたら、
 PHSを鳴らします。
 病院内ならどこにいてもかまいません」

そのPHSをさ~、
父は受け取らないんだよ~(笑)

そして、わたしは病棟の談話室に戻ったんだけど
(談話室は5階で、窓辺、電源も使える)

父は、手術室前から動かない!(笑)

よくケンカもする夫婦だし、
父はすぐ母のことをけなすんだけど(昭和だ・・・笑)

ああ、お父さん、心配なんだな~、
お父さんも不安なんだな~、

そういえば、麻酔医の話を聞いている時、
すぐ冗談でちゃかそうとしてたのも、
あれ、もしかしたらお父さんも怖かったからなのかもな~

と、ちょっとおかしかったな(笑)

父と母

わたしが談話室に戻って、10分もしないうちに、
心細くなったのか、父も談話室に来たんだけれど(笑)

で、1時間後に、PHSが鳴りまして。

あれ?
手術は2時間じゃなかったの?

と思ったけれど、

「執刀医から説明があるので、
 手術室前に来てください」
とのこと。

ドキドキしながら移動すると、

「手術は、何の問題もなく終わりました」
「これから1時間かけて、麻酔から覚めていきます」

「あ、胆石、見ます?」

と言われ、せっかくだから(笑)見せてもらったんだけど、
かな~り大きくて(驚)
胆嚢の組織にからんじゃっているので、
胆石だけ取り出すのは難しいらしい。

「持って帰りたい?」

いやいや、取り出すの、難しいんでしょ?(笑)
母も見たいとは言わないと思うので、

「いいです、処分してください」

とお伝えしました。

術後に首が動かなくなる・・・!

1日15分だけ、家族2人までの面会が許可されていたので、
退院までの毎日、父とお見舞いに行きまして。

ホントに、日に日に回復しているのが、
目に見えてわかったので、

安心して、横浜に帰ってきたのですが・・・

問題は、手術後3週間たった頃に起こったのでした

父からの電話で、
母が首が痛くて眠れないほどだと言う。

「お母さんが、右首が痛んだって。
 痛くて眠れないって言ってる。
 腕もしびれてるって」

手術の影響かもしれない、というので
病院に行って検査してもらうも、

「異常はありません」

でも、原因はわからない。

馴染の鍼灸師さんに診てもらってもいいものか・・・

でも、まだ手術後1か月も経っていないので、
それはどうなのか・・・

と、大騒ぎ(笑)

で、急遽、わたしが里帰りしまして(笑)

母の顔を見ながら(望診)、
いろいろと詳しく話を聞いたり(問診)、
経絡を触ってみたりすると(触診)、

どうやら「ムチウチ」の症状に似ている。

経絡

そこで、ムチウチ緩和のマッサージを
2時間くらいほどこしましたら、ば。

「あれ?
 痛くない・・・」

とのこと(笑)

もーう、よかったよ、ほっとしたよ~(笑)

出さない感情は、骨に溜まる


母は、人生はじめての手術だったので、
ものすごーく怖かったみたい。

でも、それを言葉に出さずに、
ぐっと飲みこんで、我慢していたんだよね。

からだにぎゅーっと力を入れて、
その「怖い」という感情を出さないように抑えていたので、

それが限界となって、
ムチウチの症状として出てきたようです。

わたしたちは、ふだん、表に出すと不都合な感情、
たとえば、「怒り」や「悲しみ」「恐れ」「不安」などを
筋肉に、ぎゅっと力を入れることで
外に出さないようにしています。

それが重なると、筋肉は力を入れたままになって、
固まって、痛みになって、コリになって、
麻痺して、わからなくなっていきます。

そして、その感情は、下に・下に、と押し込められて、
ついには骨にまで到達する、と言われています。

シンギングボウルの音=振動は、
皮膚・筋肉、そして、骨までやさしく揺らして、
そのネガティブなエネルギーを解放します。

シンギングボウル・トリートメント

今回は、急な里帰りだったので、
シンギングボウルを持参することができず、
マッサージ(手技)で対応したけれど、

これ、シンギングボウルの得意分野だよな~、
と思いました(笑)

あなたには、氣になる痛みやコリはありませんか?

病院に行って相談しても

「原因不明」
「ストレスのせいじゃない?」
「年とると、みんなそうよ」
「痛くなったら、また来てください」

と言われませんか?

そんな時は、ぜひ、わたしにご相談ください(笑)
シンギングボウルの得意分野です(笑)





プロフィール

シンギングボウル・インストラクター 奥沢侑生(おくさわゆきお)

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