生命の源に立ち返る音(その2)

海

 

家族の突然の「手術」宣告に、わたしが動揺しまくった様子は、
その1でお楽しみください(笑)

その動揺を、ある日、あるひと節が、すーっと納めました。

 

 

目次

神のふところのうち

 

その日の朝、庭の草むしりをしている折、
ふと思い出した、ひと節。

 

生れ来ぬ先も 生れて住(すめ)る世も
まかるも 神のふところのうち

 

江戸時代の神道家・橘三喜(たちばな みつよし)氏の
「神道四品(しほん)縁起」の中の一節です。

本当は、もっと長いんですが(笑)
たま鎮めの祓えともいわれます。

 

生きる・死ぬは、神さまの領域。

それをわたしが何とかしてコントロールしようとすることは、
神さまのふところに手をつっこんで、
かき回すのと同じじゃないか。

それは、神さまだって、いい気分ではなかろうよ・・・

 

と、ふと思って(笑)

あれこれ思い悩み、
何かできることはないかと、じたばた探すのはやめにしました。

 

神社

 

そして、近所の神社にご祈祷を頼み、
「結果」を受け取る覚悟を決めました。

 

 

生命の波打際に立ち返る音

 

まぁ、それからも、なんだかんだあったんだけれども(笑)

 

結局、手術は無事に終わって、
心配していたリスクはすべて回避され(嬉)

終わってみれば、
すべてがラッキーだったな
と思われました。

 

あの、最後の健康診断で、見つけてくれなかったら。
自覚症状のないまま、突然、大動脈解離が起こっていたら。
S病院を紹介されていなかったら。

このタイミングで、治療ができて、
本当によかった(笑)

 

でも、この一連の「事件」を経験して、

なんか、もう、
いろいろなことを考えてしまったわけよ(笑)

 

「幸せ」って思えることって、

どこか遠くにあるんじゃなくて、
いまここにしかないんだな、とか。

夕焼けって、キレイだな、とか(笑)

見てみて、キレイだね、と言える相手がいま隣にいるってことが
幸せってことなのかもな、とか。

それを、いままで大事にしてきたかな、とか。

 

夕焼け

 

生命の波打際っていうのは、

どんなに近い家族や恋人、親友でも、
一緒には行くことができなくて、

たった1人でしか行けない場所なんだな、とか。

 

それでも、そばにいるよ、と伝えるために、

 

ああ、わたしには、

天からシンギングボウルが渡されていたな、とか。

 

それで、いつでも聴けるように、

ICレコーダーに録音した曲を入れて、
入院グッズに入れておきました(笑)

 

手術の前の夜に、怖くなってしまった時。
手術の後で、目覚めた時。

万が一、そのまま目覚めなかったとしても、
最後に聴く音は、

がんばったあなたを
祝福する音であってほしい。

 

あと、同室になったオッサンたちの

「食事がまずい」とか
「照明が明るすぎる」とかいう
ネガティブ発言を聞きたくない時とか(笑)

イヤホン耳に突っ込んどき!と(笑)

 

その時に録音した1曲は、
真夜中にわたしの部屋で録音しているので

雑音というか、生活音が入っていて(^^;;

他の方にお聴かせできるような仕上がりではないので、
まぁ、それはそれ、なんですが。

 

うん、

この経験を通して、

わたしが鳴らしたい音、作りたい曲、

というのが、
わかった気がします。

 

生命の源に立ち返る音。

それを、わたしは、生み出したい。

 

 

シンギングボウルの演奏

 

 

あなたにも聴いていただける日が、
いずれ、来るかも♪

どうぞお楽しみに(笑)

 

 

 

 

 

プロフィール

シンギングボウル・インストラクター 奥沢侑生(おくさわゆきお)

 

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